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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 障害を持った方にとっての「働く」とディーセント・ワーク |
内容 | 本研究は、一般の方よりも働くことが難しい障害を持った方にとって、「働く」の意義とは何か。そして障害者の方の「働く」をディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)にするにはどのような施策や要素が必要であるのか。という議題について言及したものである。尾高(1995)が述べた職業の意義である「個性の発揮」「役割の実現」「生計の維持」という3つの要素と、ギデンズ(2009)が述べたコミュニティの増加による「公的な精神」の発達という2つの観点を軸とし研究を進めることとした。調査では、就労継続支援B型の事業所であるカフェに通い会話ログを収集したことに加え、先述した枠組みから質問項目を作ったインタビュー調査を実施した。結果として、障害を持った方にとって「働く」ことは、仕事のやり甲斐やコミュニティ形成を通じて人生の豊かさを創出するなど、賃金を稼ぐこと以上の役割がある事が確認できた。 |
講評 | 「障がいのある人にとって「働く」ことの意義とは何か?」を、単に生計の維持という経済的側面だけではなく、「個性の発揮や役割の実現」に注目してフィールド調査を行いました。就労継続支援B型の福祉作業所として運営されているカフェに一顧客と足?く通うことからはじめ、最終的にはそこで働く障がい当事者や支援者にインタビューするところまで漕ぎつけました。はじめは、頻繁にカフェを訪れて地道にラポールを形成することに多少の躊躇はありましたが、結果的には、フィールドには影響を及ぼさない「第三者」としての調査ではなく、自身もフィールドの一部として対象化する自他非分離の視点にたったリフレクシブ社会学を実践できました。 |
キーワード1 | 職業の三要素 |
キーワード2 | 公的な精神 |
キーワード3 | ディーセント・ワーク |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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