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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 言語的・文化的に多様な背景を持つ子どもたちのアイデンティティ |
内容 | 近年グローバル化が進み、日本から海外、海外から日本へ移動する人々の増加に伴い言語的・文化的に多様な背景を持つ子どもたちは増加し、彼らが抱える課題も多様化、個別化している。先行研究においても、二つ以上の言語や文化に触れて育つ子どもたちにとって異文化接触は葛藤や不安定さといった問題を生じさせる場合があることについて明らかにされている。そこで現在行われている日本語教育や情報提供だけではなく、このような子どもたちが自分のアイデンティティを確立するための支援が必要だと考えた。本稿ではJSL(Japanese as second language)や帰国子女、外国人児童生徒などを含む彼らが抱えるアイデンティティの課題について考察した。そして彼らが自分のアイデンティティに自信を持って生きていくためには居場所づくりと言語支援が重要であるという結論に至った。 |
講評 | 多文化共生社会のにおける子ども、とりわけ複数の言語と文化背景をもつ子どものアイデンティティに着目し、その子どもたちが必要な支援について考察した。複数の文化と言語を持つ子どもたちのアイデンティティ形成について先行研究を参考に検討し、そういった子どもたちの居場所支援が必要であると結論づけた。自身の海外で育った経験から帰国子女も多様な子どもたちと捉えて考察したことが印象深かった。日本社会がそういった子どもたちの特性を生かし、居場所づくりや言語支援に力を入れる具体的な取り組みに期待したい。 |
キーワード1 | アイデンティティ |
キーワード2 | 外国人児童生徒 |
キーワード3 | 帰国子女 |
キーワード4 | JSL |
キーワード5 | 多様性 |
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