詳細 | |
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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | インターネット上の子どもの性被害の現状とその対策 |
内容 | 2020年度、SNSに起因する事犯の被害を受けた18歳未満の子どもは1819人にのぼる。児童ポルノ事犯のうち、最も多いのは子ども自らが撮影した画像に伴う被害である。スマートフォンの普及により、インターネットを利用してコミュニケーションを取る子どもが多くなっており、面識のない人とも気軽にやりとりをしていることが明らかになった。また、加害者は巧妙な手口で子どもに近づき、性的搾取を行い、被害を潜在化させている。これらの問題を解決するために、児童ポルノを絶対に許さないという社会に変えていかなければならないと主張し、法律という枠組みから子どもを守る仕組みを整えることが必要だと考察した。また、NPO法人CAPのプログラムをモデルに、子ども自身が身を守る方法を考察した。子どもの人権意識を高め、自分自身を大切にし、危険を回避する行動がとれるようトレーニングすることが大切である。 |
講評 | 日本における子どもの性被害の現状、特にインターネットの普及による深刻な性被害の実態を調べ、その背景と原因を考察した。加害者を含めて大人と、さらに一般社会の問題意識の低さを指摘し、必要な支援の取り組みについて紹介した。先行研究を入念に調べ、丁寧で明快な考察をし、「児童ポルノ大国」と呼ばれる日本社会に対して警鐘を鳴らす内容の論文であり、本研究室への貴重な貢献となった。 |
キーワード1 | 子ども |
キーワード2 | 性被害 |
キーワード3 | インターネット |
キーワード4 | 人権 |
キーワード5 | |
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