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学科 社会福祉学科
年度 2021
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 高齢者の社会的孤立を防ぐ支援のあり方~社会的孤立と健康リスクの関連性~
内容  近年一人暮らしや夫婦のみで暮らす高齢者が増えている。内閣府の高齢社会白書によると令和元年において65歳以上のものがいる世帯のうち、単独世帯と夫婦のみの世帯は約7割となっている。高齢者単独、夫婦のみの世帯は今後も増加傾向にある。それにともない高齢者の孤立化が進み、孤立による健康への影響が問題視されている。高齢者の社会的孤立に対する支援は、これから先ますます必要性が高まってくるだろう。
 そこで本論文では、社会的孤立と健康リスクとの関連を把握し、その上で高齢者の社会的孤立を防ぐ支援のあり方を提案するために、文献研究を行った。その結果、他者との交流が少ないこと、生活に寂しさを感じることで、要介護、認知症、糖尿病、うつ、早期死亡などのリスクが高まることが明らかになった。地域の居場所づくりの強化や各々の背景にあう支援の選択肢を広げ提供していくことで、高齢者の社会的孤立を防ぐことができるという結論に至った。
講評 高齢者の社会的孤立の現状と背景を述べたうえで、孤立と健康の関連性を明らかにし、孤立の予防的取り組みを考察した。先行研究を丹念に調べたこと、そしてさまざまなデータを用いたことで説得力のある論文を仕上げられた。特に、英国の「社会的処方」に基づく支援体制との比較を通して日本の課題が明確に見えた。社会的孤立は予防できる問題であるという結論に納得できる力強い論文を仕上げた。
キーワード1 単身世帯高齢者
キーワード2 社会的孤立
キーワード3 健康
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