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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 空閑 浩人 |
タイトル | 新型出生前診断から見る「優生社会化」の危険と課題 |
内容 | 近年,「命の線引き」が問題となる事件が相次ぐ。その代表的な例として,出生前に胎児の染色体異常の有無を判断できる「新型出生前診断」や,優生思想に基づいた障害者施設での大量殺人事件「相模原事件」などが挙げられる。 本論文では倫理的側面からの指摘がある新型出生前診断と、相模原事件の根底にあった優生思想を掛け合わせた研究を行うことによって,現代水面下で進行している優生社会化に歯止めをかけ、「すべての人が幸せに暮らせる社会」を検討したいと考える。 新型出生前診断の課題と優生思想の歴史的背景や,相模原事件の原因,インクルーシブ教育など,あらゆる側面からのアプローチをもって私たちの中にある無意識的な優生思想の本質を明らかにすることで優生社会化の予防策を考察する。 最終的には,すべての人が幸せに生きる未来とは一体何か,そのために私たちや支援者は何ができるかを主張する。 |
講評 | 本論文は、古くて新しい「優生思想」をめぐる問題に果敢に挑んだ力作である。抽象的あるいは観念的、思想的な議論になりがちな内容に対して、現実へのまなざしをしっかりと据えた考察が展開される。これからの社会のあり方への筆者の主張が、読者の心に響く。 |
キーワード1 | 優生思想 |
キーワード2 | 新型出生前診断 |
キーワード3 | 相模原障害者大量殺傷事件 |
キーワード4 | インクルーシブ理念 |
キーワード5 | 知らないという恐怖 |
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