| 詳細 | |
|---|---|
| 学科 | 社会福祉学科 |
| 年度 | 2021 |
| ゼミ名 | 小山 隆 |
| タイトル | マスメディアによる『児童虐特事件』が社会に与える影響 |
| 内容 | 私が社会福祉を学ぶきっかけとなった大阪二児置き去り死事件は、事件の凄惨さや加害者の残虐性に焦点を当てた報道がされていた。しかし実際にこの事件について調べていく、と加害者自身がネグレクトを受けていたことや行政が救いきれなかったことなど多くの背景を知り、虐待事件を「可哀そうで痛ましい事件」という一言で片づけるのではなく、SOSを出しづらく気づきにくい社会、虐待の連鎖など多くの社会問題が複雑に絡んでいることを知る必要があると感じた。 一方で、マスメディアによるセンセーショナルな『児童虐待事件』報道は様々な面で社会に大きな影響を与え、虐待のない社会をつくるという理想と垂離したものであると感じた。 この論文では、マスメディアの特性や課題を踏まえた上で、児童虐待事件を扇情的に報道することは社会にどのような影響を与えているのか、多角的な視点から考えたい。そしてどのような社会が求められているのか、メディアと福祉の観点から論じていく。 |
| 講評 | 児童虐待問題をメディア報道の影響という側面から論じた研究である。メディアによる虐待事件が一面的で煽情的な傾向があることを、実際事件についての報道例から明らかにし、そのことが世論を形成し時には判決にも影響を与えることがあることを指摘している。 そのうえでメディアは虐待の事例を単純に一側面から見るのでなくその中にひそんでいる複合的な問題を解き明かすことが必要であるとし、国の施策の不十分さを指摘し、例えば児童相談所の労働環境の劣悪さについて等触れていくことが望まれるとしている。 |
| キーワード１ | 児童虐待事件 |
| キーワード２ | マスメディア |
| キーワード３ | 報道 |
| キーワード４ | |
| キーワード５ | |
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