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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | スクールソーシャルワーカーによる家族支援体制づくり―学校を中心とした家族問題の早期発見・予防的支援体制づくりに向けて― |
内容 | 学校では、不登校・非行など様々な問題が起きている。その背景には、子どもそれぞれの複雑な家庭事情が絡んでおり、子どもの身近な場所である学校には、現代家族の多様なニーズがいやでも集まってくると考えられる。しかし、学校は「教育」の場であり、それらの家族のニーズへの対応は求められていない。 周囲から孤立し、問題を抱え込んだ現代家族を支援する資源として、学校を生かすことはできないか。今まで、福祉行政も家族に対して様々な支援を行ってきたが、多くは相談業務であり「早期発見」「発生予防」に向けた仕組みづくりは十分ではない。 近年、「教育」の場である学校に、福祉の専門職であるスクールソーシャルワーカーが配置され始めた。そこで「学校」を生かした家族問題の早期発見・発生予防の仕組みづくりへ向けて、スクールソーシャルワーカーの働きが重要であり、また「コミュニティ・スクール」実現が必要であることを考察した。 |
講評 | 今年は、福祉領域のなかでも、差別問題にかかわる原理的課題、海外の福祉教育という国際的な視座をもった課題、ターミナルケアにかかわる死の課題、児童、障害、高齢者、精神保健、病の課題、とかなり広がりがあるものでした。古くて未だ客観的な答えのない「生老病死」という本質的な課題に集約されるように思います。具体的には、少年非行、学校という児童の成長発達のための生きるという「生」の課題、がん等の「病」のケアの課題、認知症、施設入所のお年寄りのケアという「老」いの課題、そして在宅ホスピスのケアという「死」という問題です。こうした「生老病死」という課題を皆さんのような若い新鮮な視点で直視しつつ、それを抽象的な議論ではなく、福祉ケアという視点と社会的問題として関連づけ、それぞれがひきつけて必死でとらえていたように思います。それを他人事ではなく、自分自身の問題として取り組む姿勢が見られ、そのことは感銘を受けました。なかには、論理構成においても、学部の卒業論文でありながらも、大学院の修士論文顔負けの本格的な議論を正面から格闘して論理的にも展開しているものもあり、まことにたのもしい限りでした。 |
キーワード1 | 協働体制 |
キーワード2 | スクールソーシャルワーカー |
キーワード3 | コミュニティ・スクール |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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