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学科 社会福祉学科
年度 2021
ゼミ名 野村 裕美
タイトル 地域における銭湯のこれからの役割
内容  本論文は,「地域で減少する銭湯を今後残すためには何をすべきか」という問いに対し,筆者が学んできた地域福祉の観点から「地域でのつながりの希薄化やコミュニティの衰退等の地域課題がある中で,銭湯はそれらを解決する糸口となるのではないか」という仮説に向けて論じたものである.
 このままでは消滅しかねない銭湯に地域の福祉課題への解決拠点として新たに役割を付与することは,地域の福祉課題の解決と日本の文化である銭湯の消滅を防ぐという一石二鳥のメリットにつながると考えた.
 そこで本論文は,銭湯の定義を振り返り,我が国の社会情勢と銭湯の変遷を明示し,なぜ銭湯が衰退しているのかを考察した.そして新たに銭湯へ役割を与える必要性を提示した.また新たな役割を付与するにあたり,なぜ地域福祉の視点から捉えるのかという根拠と理由を述べた.そこから銭湯を拠点として現在取り組まれている福祉事例を紹介し,それが地域に与える影響を示した.最後に銭湯の新たな役割と可能性を示し,そこから生まれる課題について考察した.
講評  人々の当たり前の日常にある銭湯に焦点をあて,地域福祉の観点から居場所の多様性,生活に居場所としての銭湯があることの意義について論じることができた.特に,実際に身近な圏域に存在する京都などの銭湯に関する文献資料をみつけ,歴史や地理的状況,そこをめぐる日常を描くことができた.筆者自身のこれまでの人生に登場していた銭湯が,これから専門職として働く原点となること,原風景がみえてくるような成果となった.
キーワード1 銭湯
キーワード2 地域福祉
キーワード3 社会と暮らしの変化
キーワード4 地域や住民に合わせた役割付与
キーワード5  
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