詳細
学科 社会福祉学科
年度 2021
ゼミ名 野村 裕美
タイトル 家族介護者の現状と支援の展望
内容  本論文は,「日本における家族介護者支援を充実させるためにはどうしたらいいか」という問いに対し,「国レベルでの制度化と,家族介護者支援の拠点づくりが必要ではないか」という仮説に向けて論じたものである.
 介護保険法成立後,介護の社会化が進められるも,家族による介護の果たす役割は依然として大きい.現在,公的な制度としてある家族介護者支援は実施状況や支援項目に偏りがあり充分とは言えない.そこで,介護者支援の充実が必要であり,その中で制度の整備と介護者支援を主軸とした機関が必要であると考えた.
 そこで本論文では,我が国の高齢化社会の現状と高齢者福祉の歴史を踏まえ,家族介護の変遷と家族介護者の生活への影響,負担感を示した.そして,現状の家族介護者支援と課題について述べた.その上で,他国や地方自治体の先駆的な家族介護者支援について示し,今後の日本の家族介護者支援に必要であることを考察した.
講評  ソーシャルワークは,どの立場であっても,その人が抱いた困難,個々のニーズを抱く存在であることを大切にして,アプローチをする学問である.筆者は,介護をする家族の立場に焦点をあて,高齢者の介護をテーマに諸データの収集,先行文献収集に丁寧に取り組んだ.テーマ設定では悩んだが,家族の負担感への共感的理解が論を展開する原動力となった.ケアに携わる専門職業人にとっては,家族へのまなざしはなくてはならない.これからの人生の原点回帰の成果となる.
キーワード1 家族介護者支援
キーワード2 介護負担
キーワード3 支援の拠点づくり
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.