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学科 社会福祉学科
年度 2021
ゼミ名 野村 裕美
タイトル ヤングケアラーに対する子どもらしさを守る支援
内容  本論文は,「ヤングケアラーが子どもらしい生活を送るためには,ヤングケアラーという概念が相応しいのか」という問いに対し,「ヤングケアラーという立場に対する支援ではなく,1人の子どもの生活を守る環境づくりが必要なのではないか」という仮説に向けて論じたものである.
 ヤングケアラー支援とは,子どもがケアラーであることを前提に行われており,子どもらしい生活を守るためには,子が担っているケアを専門職や地域等のチームで分担していく必要があるのではないかと考えた.
 そこで本論文では,ヤングケアラーの定義を明確にした上で,ケアラーであることが子どもに与える影響や,子やその家庭に介入して支援を行うことの難しさについて示した.そして,ヤングケアラー支援の体制について他国と比較し,日本に必要とされる支援のあり方を考察した.最後に,子どもらしさを守る支援とは何か,そしてその支援に関わるソーシャルワーカーに求められる役割について考察した.
講評  今はやりのヤングケアラーにいち早く研究の焦点をあて,「こどもらしさ」の探求を行った.子どもたちは,常に「らしさ」の影響を受けているのかもしれない.自分の中の,家族内での.そして社会の中の「こどもらしさ」というイメージに何らかの影響を受けながら,自分の人生を生ききることを支援することの難しさ,その必要性が論じられている論文となった.当たり前を疑い,物事の本質をとらえる視点で書かれた力作である.
キーワード1 ヤングケアラー
キーワード2 子どもらしい生活
キーワード3 居場所づくり
キーワード4  
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