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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 児童養護施設のアフターケアについて |
内容 | 本論文は,「児童養護施設のアフターケアは今後どのような役割を果たさなければいけないだろうか」という問いに対し,「退所後も居場所として相談しやすく専門性の高い人の支援が必要なのではないだろうか」という仮説に向けて論じたものである. 児童養護施設の自立支援として退所後のアフターケアという支援があるが,施設出身者の児童は,例え自立支援が十分でなかったとしてもほとんどは 18 歳で強制的な自立をせざるを得なくなり,社会 に出ていかなくてはならない.その結果,大きなハンディキャップを持って社会に出ることになり,不安や焦りを抱えていることも多いため,少しでも相談しやすく,自分の居場所として認識できる環境がなければならない. そこで本論文では,我が国の児童養護施設の退所後支援を明らかにし,その効果と課題について考察した.そしてアフターケアについてその必要性を当事者のインタビューを参考に述べ,最後にアフターケアの課題と児童指導員の今後の役割について考察した. |
講評 | ソーシャルワーカーとしては,今の関わりの中での最善の支援を行うことが求められる.しかし特にレジデンシャルソーシャルワーカーの立場においては,ここを出た後のこの人の人生を常にイメージしながら,今,をともに過ごし支援にあたることが重要であることが記述されている.そのような専門職の思考自体が,子どもとの関係形成を促進し,筆者の一番のこだわりである,不安をもったまま子供たちを養育しない,退所させない旅立ちの支援という結論につながっている.まぎれもなく,子どもの居場所となる支援者に求められる要素が盛り込まれている. |
キーワード1 | 児童養護施設 |
キーワード2 | アフターケア |
キーワード3 | 自立支援 |
キーワード4 | 専門性 |
キーワード5 | |
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