詳細 | |
---|---|
学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 高齢者の終末期医療における意思決定支援 |
内容 | 本論文は,「高齢者の終末期医療を受ける患者が主体となる支援をする上で,医療ソーシャルワーカーは患者や家族にどのような支援を行えるのか」という問いに対し,「意思決定支援を通じた関わりが必要なのではないか」という仮説に向けて論じたものである. 意思決定支援には明確な意思表示が必要だと考えられている.しかし,高齢者終末期医療の現場では,意思表示が必要な時に意思表示が難しくなってしまっている場合も多い.その際,医療倫理や臨床倫理の考え方を用いながら,患者の思いに寄り添うことが必要であると考えた. そこで本論文は,我が国の意思決定支援に対する考え方やその現状について述べた.そして高齢者終末期の現状に基づき,医療倫理や臨床倫理の考え方や意思表示自体の権利について示した.最後に,高齢者終末期医療における患者やその家族への意思決定支援について述べ,医療ソーシャルワーカーの役割や今後の課題について考察した. |
講評 | 意思決定支援は,法律家,医療専門職,教育関係者などさまざまな領域が専門性を発揮しなければならない課題である.ソーシャルワークにおいてもそれは違わず,筆者は終末期医療という場面における考察を行った.難解な文献研究をたくさん重ね,意思決定は個々の人間が生まれながらに持ちうる権利(人権)であり,人はどのような状態であってもその権利を有するという強いメッセージが深く流れ続ける論旨展開となった.医療現場は,この課題は,特に開かれた検討が求められており,自らの基盤となる作品となったことは言うまでもない. |
キーワード1 | 意思決定支援 |
キーワード2 | 意思表示 |
キーワード3 | 高齢者 |
キーワード4 | 終末期医療 |
キーワード5 | |
戻 る |