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学科 社会福祉学科
年度 2021
ゼミ名 廣野 俊輔
タイトル 人との繋がりの強化によるセルフ・ネグレクトの予防ーゴミ屋敷を引き起こさないためにー
内容 近年メディアなどで「ゴミ屋敷」という言葉をよく耳にする。このゴミ屋敷は近隣住民に迷惑をかけるだけでなく、住人の健康状態に大きな影響を及ぼす。高齢者の増加と共に問題となっている「孤独死」はこのようなゴミ屋敷状態の家で発見される事が多いという。また、孤独死の大半がセルフ・ネグレクト状態であったと言われている。特に、2020年から世界的に流行となった新型コロナウイルスはセルフ・ネグレクト状態の高齢者をさらに増加させるものであると言われている。感染を防止するために人付き合いが減り、日常の中での人と人とのコミュニティに変化が起きた。それは、人付きあいを生きがいとしていた高齢者にとって大きなダメージとなり、セルフ・ネグレクト状態の高齢者をさらに増加させてしまうのではないかと考えられる。本論文では、日本のゴミ屋敷とセルフ・ネグレクトの現状と課題を明らかにするために文献研究を行った。その結果、ごみ屋敷やセルフ・ネグレクトの深刻化を防ぐためには、高齢者の社会的孤立への対策が最も重要になるということが明らかになった。
講評 2年前に着任したわたくしにとって,これが初めての卒論の総括になります。2020年4月,久しぶりに母校に戻った私は,初めてゼミのメンバー(当時は3年生)と対面しました。対面したといってもコロナ禍のためにZOOMによるオンライン講義でした。メンバーは多様で,社会福祉士の受験資格を取得する人もそうでなく福祉分野以外での就職を目指す学生さんもいました。それはともかくとして全員必ず出さないといけないのが,卒業論文です。16月にゼミ独自の締め切りを設けました。進捗にばらつきこそありましたが,より進んでいる学生が,そう学生を手伝うといった光景も見られ,最終的になんとか提出できました。特徴としては,人権課題に焦点を当てたものや国際色に富んだ論文,地域問題にかかわるものといったように,いろいろな意味で同志社大学らしい論文が揃いました。内容をよくすることももちろん重要ですが、長い文章を書きあげたという達成感は,きっとこれからの自信になると思います。?
キーワード1 高齢者
キーワード2 ゴミ屋敷
キーワード3 セルフネグレクト
キーワード4 社会的孤立
キーワード5  
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