詳細 | |
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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | JRAの復活とコロナ禍における競馬の考察 |
内容 | つい10年程前に書かれた競馬に関する文献を手に取ると、「JRAの失敗」「競馬の衰退」といったテーマで語られる内容のものが多く見られた。しかしながらこの10年の間で競馬の馬券売上高は大きく回復し、もはや失敗や衰退といった言葉では語れない。結果としてJRAは復活を果たし、競馬も衰退していないこととなった。その大きな要因として、インターネットによる馬券販売の拡大が挙げられる。昨今のコロナ禍によって競馬の無観客開催や人数制限入場が続く中でもJRAは馬券売上高を伸ばすことができており、インターネット投票の功績は大きい。 競馬はコロナ禍の外出自粛期間でも楽しめるエンタメとして、新しい競馬の観戦スタイルが定着していった。この数年で競馬のエンタメとしての在り方やJRAのメディア戦略などで変わっていった点も多くあったが、今後も競馬はファンに愛され成長を続けていくと考える。 |
講評 | 2010年代には斜陽といわれていた競馬が2020年代に人気を復活させている社会的背景を、ネット投票システムの導入、ギャンブルではなくスポーツ、レジャーという社会的認識への転換という理由を指摘しつつ、競馬体験に関する独自のオンラインのアンケート調査の結果をもとに明らかにした。競馬の歴史、日本の地方競馬と公営競馬との比較、コロナ禍における開催競馬場における馬券売り上げの量的変化、リモート観戦やネット掲示板の現状という、データを含む多角的な調査から、You TubeのようなSNSを活用したメディア化により競馬が新たなエンタテインメント性を獲得して人気を復活したことを実証した本研究は、最新のメディア状況における競馬社会学、競馬文化論というべき成果として高く評価できる。 |
キーワード1 | 競馬 |
キーワード2 | JRA |
キーワード3 | エンターテイメント |
キーワード4 | スポーツ |
キーワード5 | コロナ |
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