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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 「そうだ 京都、行こう。」が28年続く理由 |
内容 | 本論は、観光プロモーションと社会の関わりについて明らかにし、なぜ一つのプロモーションである「そうだ 京都、行こう。」は28年間続いているのか考察している。考察を行うにあたり、「そうだ 京都、行こう。」の展開するメディア、それぞれの役割について確認し、展開するメディア媒体の役割と効果について分析を行った。広告は、視覚的に京都のイメージを観光客に創造させる力、公式サイトのスタッフブログでは、観光客目線に立った情報発信を行う力を持っていると分かった。メディア分析の中で、「そうだ 京都、行こう。」のどのメディア展開は、京都らしさを発信し、京都にこんな素晴らしいところやモノがあるという、観光プロモーションの目的である地域活性を忘れてはいないとの結論に至った。しかし、観光客に京都を楽しんでほしい送り手側の想いと、社会情勢に絡め観光客の共感を得ることで、地域活性という目的が表に出ていない点が、「そうだ 京都、行こう。」が28年長く続いている要因であるとの結論に達している。 |
講評 | コロナ禍の観光プロモーションのあり方についての問題意識から、JR東海のキャンペーン「そうだ、京都行こう。」がなぜ長年続いているのかの理由を、制作側の体制、キャンペーンの映像、音楽、言語情報の質的分析、2010年代後半に開始されたTwitter, Instagram, YouTubeによるSNS上の展開、ブログによる情報発信、広告内の寺社との間接的タイアップなどの現状調査を含めて、 それぞれのメディア特性の考察とともに明らかにした。広告と地域活性化へも議論を深めた本研究は、多数の広告一次資料の分析にもとづく実証的な広告研究、広告と地域社会の関わりを論じた広告社会論としても高く評価できる。 |
キーワード1 | 「そうだ 京都、行こう。」 |
キーワード2 | 観光 |
キーワード3 | 広告 |
キーワード4 | SNS |
キーワード5 | 地域活性 |
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