詳細 | |
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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | オタク文化の浸透とその二極化 |
内容 | 近年、オタクと呼ばれる人々の存在は増え続けている。かつて差別的に表現されていたオタクのイメージは変化しており、その外見のステレオタイプも無くなってきている。また、クールジャパン戦略やオタクを公表する芸能人の登場、オタクが出演するTV番組、SNSなどを通してオタク文化は浸透しておりオタクの存在が一般的になっている。しかし、SNSやメディアを通して浸透したオタク文化と、浸透以前のオタク文化には乖離があることがTwitterを用いた調査によって明らかになった。さらに、独自のアンケート調査の結果から現代のオタク活動の形は十人十色であり、オタクと一般人の線引きが難しくなっていることが分かった。 本稿では調査の結果を踏まえて、オタクとは「好きなものが明確に存在しており、その対象についてもっと知りたいという興味から、人間の生活の軸となっている時間またはお金を(その程度は問わず)費やす人」であると新たに定義付けた。しかし、オタク文化は現在進行形で変化している為、このオタクの定義も今後変わっていくことが予想される。 |
講評 | オタク文化の過去から現代への変容を、起源とされる1980年代からの歴史的変遷と、2021年の最新アンケートによる若者のオタク観調査も含めて明らかにした。オンライン上に流通するステレオタイプなオタク像を、無料イラストサイトから抽出し、海外におけるオタクの浸透、オタクを公表する芸能人、オタクに関するメディア情報を多角的かつ網羅的に収集し、オタクの定義が否定的なものから肯定的なものに変化したと指摘した。嗜好分野が明確でありそこに一定の経費をかける人物が現代のオタクであり、ネット社会においては個人の嗜好がネットで拡散するため、何かが好きな人は既にオタクの入り口にいる、という独創的な結論は、若者という当事者の視点をいかした、実証的オタク研究の最新の成果として高く評価できる。 |
キーワード1 | オタク |
キーワード2 | オタク文化 |
キーワード3 | ステレオタイプ |
キーワード4 | |
キーワード5 | アンケート |
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