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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 女性アスリートのジェンダー表現―国際オリンピック委員会のガイドラインを用いた新聞記事の分析― |
内容 | 近年女性アスリートの活躍が目覚ましい。一方で、女性アスリートに対する表現は容姿や競技とは関係のない事柄について指摘されること多いとされ、問題となっている。 本研究では国際オリンピック委員会の「スポーツにおけるジェンダー平等、公平でインク ルーシブな描写のための表象ガイドライン」を用いて、朝日新聞と読売新聞を対象に、女性 アスリートに対する報道がジェンダーの観点から問題となるような表現があるか、もしく はないかを明らかにすることを目的とする。また用いられた場合、アスリートの年齢、記事が書かれた年代、アスリートの婚姻状態から、傾向を分析する。 その結果、女性アスリートに対する報道において、ジェンダーの観点から問題となる表現は存在した。また年代についてはその表現に傾向はあまり見られなかった。一方で、アスリ ートが年齢を重ねてもジェンダーに関する表現は減少せず、既婚後のアスリートに対して もジェンダーに関する表現は減少しなかった。 |
講評 | 卒論に取り組んだゼミの学年は、2020年初頭から新型コロナウイルスの拡大によって、約2年にわたり大学生生活をメチャクチャにされてきた。それでも、2021年の秋学期はほぼ毎週、教室での授業を開いた。自分なりに卒論のテーマを見つけ、何とか研究の形にしていこうとする姿勢は尊いものだった。苦しい日々をともに過ごしたゼミ生たちには、感謝の言葉しかない。 欲を言えば、コロナ禍で社会全体のシステムがまともに機能していない現実を直視し、見出したテーマがもっと並んでもよかった。政府や自治体の責任は大きい。これだけ苦しめられたのだから、メディアを含め、変えていかなければならない課題に気づき、問題に迫る研究テーマを見出す。社会学部で学んだ以上、何かしらの社会問題をあぶり出す気迫は、これからも求められる。 卒論を通して学ぶ機会はできるだけ確保した。2021年度は火曜日の4限がゼミの時間だった。まず、ゼミのSlackをフル稼働させ、リモート・オンラインでも十分対応できる態勢を整えた。秋学期は、10月と11月に2度の中間発表を、取り組みの節目となるように開催した。それ以外にも工夫を凝らした。 2限?昼?3限と、ゼミに続く、5限に「卒論教室」を、毎週確保した。当番制にし、オンラインでも参加者を募るようにした。 また、ゼミ生からの提案で、火曜日と日曜日を除く週5日、毎日1時間以上の「オンライン自習室」を開室した。これも当番制で、1日どこか都合のつく時間帯を担当者が決めて、Zoomで開いた。 さらに、指導教員との個人面談を、9月末から12月まで、1人1回30分で1日4コマ、週2日のペースで開いた。数えてみると、延べ65コマ開催していた。 締めくくりは、恒例の卒論合宿。前年度の引き続き、12月初旬、新町キャンパスでの「日帰り合宿」を敢行。昼・夕食、スナック付きのイベントに、ほとんどのゼミ生が顔を見せ、盛り上がった。 以上のように、思う存分取り組める環境は整っていたはずだ。それをどれだけ自分のものにできたかは、コロナ禍という制約があるにせよ、それぞれの心構え次第だったと言えよう。 |
キーワード1 | 女性アスリート |
キーワード2 | ジェンダー |
キーワード3 | 年代 |
キーワード4 | 年齢 |
キーワード5 | 婚姻状態 |
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