詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | バラエティ番組における地域性の検証-ローカル番組と全国番組を比較して- |
内容 | 近年、若者のテレビ離れや地方の人口減少、東京への一極集中等によってローカルテレビ局の経営難が問題であり、その環境の変化が注目されている。ニュースや報道番組を各地域で制作する要因は大学での授業を通じて学んだが、特にバラエティ番組を自社で制作し続ける要因は明らかになっていない。なぜ、ローカル局は経営が難しい状況でもコストをかけて自社でバラエティ番組を制作しているのだろうか。そこで、本研究では、ローカル番組の「PS純金」に焦点を当てて番組分析を行い、番組内に「地域性」が含まれているかを明らかにすることを目的とした。その結果、ローカル番組の方が地域性における一定の範囲内(特に場所)という要素が多く含まれており、地域に根差した番組を制作していることが明らかになった。一方で、全国番組の「オモウマい店」との比較を通じて、地域性における共通の特徴や馴染み深さについては、全国番組でもローカル番組と同程度の要素を含んでいることが明らかになった。 |
講評 | 卒論に取り組んだゼミの学年は、2020年初頭から新型コロナウイルスの拡大によって、約2年にわたり大学生生活をメチャクチャにされてきた。それでも、2021年の秋学期はほぼ毎週、教室での授業を開いた。自分なりに卒論のテーマを見つけ、何とか研究の形にしていこうとする姿勢は尊いものだった。苦しい日々をともに過ごしたゼミ生たちには、感謝の言葉しかない。 欲を言えば、コロナ禍で社会全体のシステムがまともに機能していない現実を直視し、見出したテーマがもっと並んでもよかった。政府や自治体の責任は大きい。これだけ苦しめられたのだから、メディアを含め、変えていかなければならない課題に気づき、問題に迫る研究テーマを見出す。社会学部で学んだ以上、何かしらの社会問題をあぶり出す気迫は、これからも求められる。 卒論を通して学ぶ機会はできるだけ確保した。2021年度は火曜日の4限がゼミの時間だった。まず、ゼミのSlackをフル稼働させ、リモート・オンラインでも十分対応できる態勢を整えた。秋学期は、10月と11月に2度の中間発表を、取り組みの節目となるように開催した。それ以外にも工夫を凝らした。 2限?昼?3限と、ゼミに続く、5限に「卒論教室」を、毎週確保した。当番制にし、オンラインでも参加者を募るようにした。 また、ゼミ生からの提案で、火曜日と日曜日を除く週5日、毎日1時間以上の「オンライン自習室」を開室した。これも当番制で、1日どこか都合のつく時間帯を担当者が決めて、Zoomで開いた。 さらに、指導教員との個人面談を、9月末から12月まで、1人1回30分で1日4コマ、週2日のペースで開いた。数えてみると、延べ65コマ開催していた。 締めくくりは、恒例の卒論合宿。前年度の引き続き、12月初旬、新町キャンパスでの「日帰り合宿」を敢行。昼・夕食、スナック付きのイベントに、ほとんどのゼミ生が顔を見せ、盛り上がった。 以上のように、思う存分取り組める環境は整っていたはずだ。それをどれだけ自分のものにできたかは、コロナ禍という制約があるにせよ、それぞれの心構え次第だったと言えよう。 |
キーワード1 | 地域性 |
キーワード2 | ローカル番組 |
キーワード3 | 全国番組 |
キーワード4 | バラエティ |
キーワード5 | |
戻 る |