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学科 メディア学科
年度 2021
ゼミ名 小黒 純
タイトル コロナ禍がもたらす女性誌の化粧品広告の変化
内容 2019 年 12 月に中国湖北省の武漢市において最初の患者が報告された新型コロナウイル ス感染症(COVID-19)は、現在もなお世界中で猛威を振るっている。新型コロナウイルス の感染拡大に伴い強化された行動制限によって、日本では、3密の回避や新しい生活様式が 推奨され、国民の生活様式は大きく変化した。女性が身だしなみを整えるために毎日行う化 粧行動も例外ではなく、コロナ禍によって大きな変化を遂げた。そのような変化に合わせて 化粧品広告も変動するのではないかという筆者の疑問を出発点とし、女性誌に掲載されて いる広告を分析することで、コロナ禍前後の化粧品広告がもたらす効果・役割の変化を明ら かにする。 雑誌 non-no に掲載されている化粧品広告を基に、広告の数量分析と内容分析を行った。 その結果、掲載数、掲載商品の種類、更にはキャラクターの表情に至るまで、多種多様な変 動が見られた。内容分析の結果、化粧品広告の役割はコロナ禍を経たことで見直され、元来 の広告目的に様々な役割が付与されたことが分かった。また、女性誌に掲載される化粧品広 告と社会情勢には明らかな相関が見られることが分かった。
講評  卒論に取り組んだゼミの学年は、2020年初頭から新型コロナウイルスの拡大によって、約2年にわたり大学生生活をメチャクチャにされてきた。それでも、2021年の秋学期はほぼ毎週、教室での授業を開いた。自分なりに卒論のテーマを見つけ、何とか研究の形にしていこうとする姿勢は尊いものだった。苦しい日々をともに過ごしたゼミ生たちには、感謝の言葉しかない。
 欲を言えば、コロナ禍で社会全体のシステムがまともに機能していない現実を直視し、見出したテーマがもっと並んでもよかった。政府や自治体の責任は大きい。これだけ苦しめられたのだから、メディアを含め、変えていかなければならない課題に気づき、問題に迫る研究テーマを見出す。社会学部で学んだ以上、何かしらの社会問題をあぶり出す気迫は、これからも求められる。
 卒論を通して学ぶ機会はできるだけ確保した。2021年度は火曜日の4限がゼミの時間だった。まず、ゼミのSlackをフル稼働させ、リモート・オンラインでも十分対応できる態勢を整えた。秋学期は、10月と11月に2度の中間発表を、取り組みの節目となるように開催した。それ以外にも工夫を凝らした。
 2限?昼?3限と、ゼミに続く、5限に「卒論教室」を、毎週確保した。当番制にし、オンラインでも参加者を募るようにした。
 また、ゼミ生からの提案で、火曜日と日曜日を除く週5日、毎日1時間以上の「オンライン自習室」を開室した。これも当番制で、1日どこか都合のつく時間帯を担当者が決めて、Zoomで開いた。
 さらに、指導教員との個人面談を、9月末から12月まで、1人1回30分で1日4コマ、週2日のペースで開いた。数えてみると、延べ65コマ開催していた。
 締めくくりは、恒例の卒論合宿。前年度の引き続き、12月初旬、新町キャンパスでの「日帰り合宿」を敢行。昼・夕食、スナック付きのイベントに、ほとんどのゼミ生が顔を見せ、盛り上がった。
 以上のように、思う存分取り組める環境は整っていたはずだ。それをどれだけ自分のものにできたかは、コロナ禍という制約があるにせよ、それぞれの心構え次第だったと言えよう。
キーワード1 新型コロナウイルス感染症
キーワード2 コロナ禍
キーワード3 化粧品
キーワード4 女性誌
キーワード5 広告
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