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学科 メディア学科
年度 2021
ゼミ名 小黒 純
タイトル 環境広告における内容と表現方法の特徴 ー日経広告賞受賞作品を事例としてー
内容 近年、地球環境の悪化が深刻化しており、環境問題について人々の関心は高まっている。
企業や組織も環境への影響に対する責任を負うようになり、環境をテーマにした広告が多 く出稿されている。
これまで環境広告については、効果の検証や、表現の曖昧さに対する指摘が行われてきた が、最近の環境広告はどのような内容がどのような表現で訴えられているのだろうか。本研 究では、環境広告における表現内容の傾向および表現方法の特徴を明らかにする。
日経広告賞の環境部門における受賞作品を対象に、広告タイプ、ビジュアル表現、テクス ト表現の分析を行った。その結果、大気汚染や温暖化の問題をテーマとして、商品の性能を アピールする広告が最も多いことが明らかになった。また、広告目的や環境テーマごとに特 徴的な表現が存在すること、キャッチコピーの対話内容と登場キャラクターは18年間で傾 向が変化したことがわかった。
講評  卒論に取り組んだゼミの学年は、2020年初頭から新型コロナウイルスの拡大によって、約2年にわたり大学生生活をメチャクチャにされてきた。それでも、2021年の秋学期はほぼ毎週、教室での授業を開いた。自分なりに卒論のテーマを見つけ、何とか研究の形にしていこうとする姿勢は尊いものだった。苦しい日々をともに過ごしたゼミ生たちには、感謝の言葉しかない。
 欲を言えば、コロナ禍で社会全体のシステムがまともに機能していない現実を直視し、見出したテーマがもっと並んでもよかった。政府や自治体の責任は大きい。これだけ苦しめられたのだから、メディアを含め、変えていかなければならない課題に気づき、問題に迫る研究テーマを見出す。社会学部で学んだ以上、何かしらの社会問題をあぶり出す気迫は、これからも求められる。
 卒論を通して学ぶ機会はできるだけ確保した。2021年度は火曜日の4限がゼミの時間だった。まず、ゼミのSlackをフル稼働させ、リモート・オンラインでも十分対応できる態勢を整えた。秋学期は、10月と11月に2度の中間発表を、取り組みの節目となるように開催した。それ以外にも工夫を凝らした。
 2限?昼?3限と、ゼミに続く、5限に「卒論教室」を、毎週確保した。当番制にし、オンラインでも参加者を募るようにした。
 また、ゼミ生からの提案で、火曜日と日曜日を除く週5日、毎日1時間以上の「オンライン自習室」を開室した。これも当番制で、1日どこか都合のつく時間帯を担当者が決めて、Zoomで開いた。
 さらに、指導教員との個人面談を、9月末から12月まで、1人1回30分で1日4コマ、週2日のペースで開いた。数えてみると、延べ65コマ開催していた。
 締めくくりは、恒例の卒論合宿。前年度の引き続き、12月初旬、新町キャンパスでの「日帰り合宿」を敢行。昼・夕食、スナック付きのイベントに、ほとんどのゼミ生が顔を見せ、盛り上がった。
 以上のように、思う存分取り組める環境は整っていたはずだ。それをどれだけ自分のものにできたかは、コロナ禍という制約があるにせよ、それぞれの心構え次第だったと言えよう。
キーワード1 環境広告
キーワード2 環境問題
キーワード3 内容分析
キーワード4 表現方法
キーワード5  
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