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学科 メディア学科
年度 2021
ゼミ名 竹内 幸絵
タイトル 着せ替えの変遷 ~紙製着せ替え人形からスマホアプリまで~
内容  本論文は、明治時代から現在に至るまでの着せ替えの変遷について述べている。
 過去遊ばれた紙製着せ替え人形や、ゲームセンターの着せ替えゲームについては、先行研究や新聞記事から、現在遊ばれているリカちゃん人形やスマホの着せ替えゲームについては、アンケートやYoutubeから考えた。そして、それらを受け、「憧れ」「手軽さ」「企業努力」「SNS」4つの観点から着せ替えについて考察している。
 明治時代から現在に至るまで、着せ替えの意義は少しずつ変容している。「憧れ」の意味を持つ着せ替え人形は昭和時代から出てきたが、その「憧れ」も時代とともに変化している。その変化について詳しく言及した。その「憧れ」の変化は「SNS」の発達が関係していると考えている。また、現在スマホ着せ替えゲームが様々な年代の女性に遊ばれていることについて「手軽さ」や「企業努力」という観点から考察した。
講評 「着せ替え人形」という古典的な遊びにも思える事象をとりあげ、紙製の着せ替えから現代のスマホゲームにまで広く調査し思考を広げた。
なぜ着せ替えが明治時代から現代まで続いてきているのか、筆者はまずその魅力を知るべく調査し考察した。そのひとつの結論には「憧れ」(への思いを満たすこと)があった。この点は時代が変化してもずっと共通している。しかしその「憧れ」の内容は、時代を経て変化している。その変化には、紙製着せ替え、3次元の人形の着せ替え、スマホでの着せ替えゲームと、着せ替え遊びを楽しむ「媒体」の変化がもららした受容層の変化が大きく関係している。
幼児・少女の遊びから大人の女性のひそかな楽しみに変化した「着せ替え」の歴史研究は、(孤独な)個人としての若い女性の「今」を垣間見せてくれる論文となった。
キーワード1 ゲーム
キーワード2 着せ替え
キーワード3 SNS
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