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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | ストーリミング時代における音楽と社会 |
内容 | 本稿ではインターネット時代が到来した現代における音楽メディアの影響について、音楽メディアの歴史を振り返りながら考察する。ストリーミングなどの音楽メディアは消費行動におけるコンテンツの消費をコンテンツの利用へとシフトさせた。 音楽メディアの歴史としては、中世ヨーロッパに端を発する最初期の音楽メディアである譜面が、録音技術の発達によってアナログ録音にとってかわり、20世紀後半になると音楽メディアにおいてもデジタル化が促進され、CD、ポータブル音楽プレイヤーなどが生まれた。その後インターネットの発達による音楽配信の浸透が現在のストリーミング社会の土台を成している。 こうしたストリーミング時代において送り手と消費者の関係性は直接的な結びつきが強くなり、それによって送り手の情報発信力の均質化がもたらされた。また音楽のあり方も変化し、受け手のアテンションの獲得のための単純化が見られる一方でポストモダン的な多様化、相対化の傾向も見られるようになった。 また消費者行動も一定の変化が見られるようになり、リコメンド機能などの充実によって偶然性が喪失される一方で、Z世代を中心に「所有」を重視する動きも見られるようになった。 こうした新たな変化は現在進行形であり、今後の展望が注目される。 |
講評 | 2021年度は、マンガ、ゲーム、映画、キャラクター産業など、多様なテーマの卒論が執筆され提出された。それぞれ取り組む学生の思い入れのあるテーマであり、問題意識も高かったと思う。毎年締切り前に完成して提出する学生がいるが、今年は例年になく多く、ほぼ半数にのぼった。内容面でもしっかりと分析し執筆している者が多く、指導教員としても勉強になった。コロナの流行状況のなか、何かと不便なことが多かったが、きちんと全員提出に至ったことは、大変に嬉しい。 |
キーワード1 | 情報発信力の均質化 |
キーワード2 | 偶然性の喪失 |
キーワード3 | 多様化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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