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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | ディズニー映画「ファンタジア」に対する二つの評価 |
内容 | ディズニー作品はこれまで世界中の人々を魅了してきた。1940年に公開された「ファンタジア」もその一つである。現在この作品は高く評価されているが、公開当時は高評価と低評価の二つに分かれていた。本稿では、「ファンタジア」の評価が、なぜ公開当時二つに分かれたのか、作り手が目指したものと観客が求めたものの間にあった差に注目し、検討を行った。 結果、作り手側は「ファンタジア」において、ミッキーマウスを主人公としたストーリーの製作、クラシック音楽とアニメーションの融合、ファンタサウンドの導入、といった工夫を講じることで、芸術作品を目指し、観客側は子供が楽しめる作品であることと、ディズニーらしさがあることを求めていたことが明らかとなった。 そして、作り手と観客の間に、作品の対象とする世代の差、作品の中で重要視した性質の差、クラシック音楽に対する姿勢の差、既存の作品に対する考え方の差、といった差があったことで、「ファンタジア」に対する公開当時の評価が、高評価と低評価に分かれてしまったことが分かった。また、時が経つにつれて、評価が高まっていったのは、ディズニーの挑戦的なアニメーションが評価されるようになり、作り手が目指したものと観客が求めるものとの差が縮まったからだということが考えられる。 |
講評 | 2021年度は、マンガ、ゲーム、映画、キャラクター産業など、多様なテーマの卒論が執筆され提出された。それぞれ取り組む学生の思い入れのあるテーマであり、問題意識も高かったと思う。毎年締切り前に完成して提出する学生がいるが、今年は例年になく多く、ほぼ半数にのぼった。内容面でもしっかりと分析し執筆している者が多く、指導教員としても勉強になった。コロナの流行状況のなか、何かと不便なことが多かったが、きちんと全員提出に至ったことは、大変に嬉しい。 |
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