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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 『多様化するメディアの進化と共に発展する「歌い手」たち』 |
内容 | 『多様なメディアの進化と共に発展する「歌い手」たち』では、ネット発の新興文化「歌い手」のルーツや他文化との関わりを検証した。 第1章では、「歌い手」の定義を?活動拠点、②歌唱楽曲、③収益構造に分け歌手と比較考察し、「複数のサイトで “歌ってみた”動画の投稿を中心に活動しながらも歌手のみの活動にも携わる者」と定義づけた。 第2章では、ボーカロイド「初音ミク」が売れた背景と、歌い手への影響を考察した。「初音ミク」が売れた理由として、当時の同人音楽界で既に新しい「歌姫」を受け入れる土壌があった事、規制が厳格化したニコニコ動画で価値提供出来た点を挙げた。また「メルト」の投稿により誰もが主役になれる曲が生まれ、歌い手文化浸透のきっかけを作った。 第3章では、「ニコニコ動画」「YouTube」を様々な条件で比較し、特有の特徴とそれに合わせた歌い手の戦略を考察した。前者は、視聴者と双方向のコミュニケーションが容易という特徴を活かした活動やビジネス分野への進出、後者は広範囲の視聴者層や、曖昧化したカテゴライズ機能により、カテゴリーに捕らわれない新たな形を創出したことが成功のカギとなった。 第4章では、企業CM等、歌い手の地上での活躍場面を抜粋し、需要の高さや今後のビジネス展開を考察した。また、法人化したグループを挙げ、新たな歌い手の形について考察した。 |
講評 | 2021年度は、マンガ、ゲーム、映画、キャラクター産業など、多様なテーマの卒論が執筆され提出された。それぞれ取り組む学生の思い入れのあるテーマであり、問題意識も高かったと思う。毎年締切り前に完成して提出する学生がいるが、今年は例年になく多く、ほぼ半数にのぼった。内容面でもしっかりと分析し執筆している者が多く、指導教員としても勉強になった。コロナの流行状況のなか、何かと不便なことが多かったが、きちんと全員提出に至ったことは、大変に嬉しい。 |
キーワード1 | 価値提供 |
キーワード2 | 視聴者とのコミュニケーションの違い |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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