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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | BANANA FISHにおけるブロマンス |
内容 | 漫画などの物語作品において、人物関係の考察やキャラクター理解はどれほど重要だろうか。本研究では、漫画「BANANA FISH」を取り上げ、主人公のアッシュの生い立ちと人間関係を踏まえ、もう1人の主人公とも言える英二との2人の関係性を読み解くことを試みた。作品のファンの間では、この2人の関係がボーイズラブまたはブロマンスにあたると言われている。しかし、ボーイズラブとブロマンスは似て非なるものであると考えるため、この2人の関係性に自分なりの見解を導き出したい。そのため、アッシュの生い立ちや人間関係、また英二の人間性やアッシュへの言動の分析を行うことにより、2人が築いた関係性について検討した。 まず第1章では、2人に考えられる関係性の解説を述べる。 次に第2章では、アッシュの生い立ちや、アッシュが出会った人物とその人物に受けた影響、その影響からの成長や変化について述べる。 最後に第3章では、アッシュと英二のより詳しい人物像とともに、2人が出会ってから、どういう経緯を経て2人の間に特別とも言える関係が築かれたのか検討する。 結果として、2人の関係性はブロマンスと呼ぶことが相応しいと考えられ、この結果を読み取るためにはキャラクターに対する考察と理解が重要であることもわかった。 名前のある関係性については個人の解釈の違いがあり、同様に物語やキャラクターに対する理解や解釈にも個人によって差があるだろう。そのため、この結果が正しいと言い切ることは難しく、検討する人の数だけ結果があると言えるだろう。他者の検討も研究することで、より深く研究することができると考えらえる。 |
講評 | 2021年度は、マンガ、ゲーム、映画、キャラクター産業など、多様なテーマの卒論が執筆され提出された。それぞれ取り組む学生の思い入れのあるテーマであり、問題意識も高かったと思う。毎年締切り前に完成して提出する学生がいるが、今年は例年になく多く、ほぼ半数にのぼった。内容面でもしっかりと分析し執筆している者が多く、指導教員としても勉強になった。コロナの流行状況のなか、何かと不便なことが多かったが、きちんと全員提出に至ったことは、大変に嬉しい。 |
キーワード1 | 関係性 |
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キーワード3 | |
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