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学科 | メディア学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 戦後におけるメディアミックスの展開と変容 |
内容 | 本稿では戦後におけるメディアミックスの展開と変容について考察し、コンテンツ産業においてメディアミックスが担う役割を考察した。 戦後日本におけるメディアミックスの発展の歴史は角川書店が自社の小説を販売するために映画を製作したことに始まった。さらに特定のキャラクターや世界観を中心にさまざまなメディアを用いて作品やグッズを展開するというビジネスモデルに変化した。この形式は今日までも引き続き用いられており、日本でのメディアミックスは角川書店(現KADOKAWA)が中心となって発展し、そのビジネスモデルの基礎を構築した。 さらにメディアミックス作品の中から同一の制作元によって同時多発的に展開した作品の例として「HiGH&LOW」を取り上げた。同時多発的に複数のメディアで展開しているメディアミックスは、キャラクターが作品の窓口になることによって視聴への敷居が低くなっている。これによって各媒体で新規ファンを取り込み他の媒体で展開されている同作品に誘導するという相乗効果が生まれ、作品全体のヒットにつながっていると考えた。 また今後、視聴者が複数のメディアに触れることで物語が統合されてより深い物語体験を生むことができるような日本独自のメディアミックスコンテンツを継続的に創出することができれば、日本のコンテンツ産業は海外にも売り出していくことのできる競争力の高い産業になりうると考える。 |
講評 | 2021年度は、マンガ、ゲーム、映画、キャラクター産業など、多様なテーマの卒論が執筆され提出された。それぞれ取り組む学生の思い入れのあるテーマであり、問題意識も高かったと思う。毎年締切り前に完成して提出する学生がいるが、今年は例年になく多く、ほぼ半数にのぼった。内容面でもしっかりと分析し執筆している者が多く、指導教員としても勉強になった。コロナの流行状況のなか、何かと不便なことが多かったが、きちんと全員提出に至ったことは、大変に嬉しい。 |
キーワード1 | メディアミックス |
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