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学科 産業関係学科
年度 2021
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 自己開示がもたらす職場の心理的安全性-上司と部下の関係に着目して-
内容  協働することが当たり前となった現代において、誰もが率直に自分の意見をいうことができる「心理的安全性」は非常に重要な要素である。本論文では、上司・部下間のコミュニケーションを支える「上司と部下が一対一で話す時間」に着目しながら、部下から上司への「自己開示」が心理的安全性を高める手段となり得るのかを明らかにした。
 量的調査に基づく分析の結果、自己開示が心理的安全性を高めるという仮説は立証された。また部下の自己開示をより効果的に促すためには、上司と一対一で話す時間を延ばすよりも頻度を高めること、またプライベートな話を少しでもすることが必要であることが分かった。
 近年は、職場に老若男女、国籍関係なしに様々な人材が集まり、場所も今までの常識にとらわれない多様な働き方が実現し始めている。コミュニケーションに関する問題は、今後より複雑化するだろう。これからは、職場にいる誰もが円滑にコミュニケーションを図ることができる状態を目指す必要があるのではないか。
講評  近年注目されている概念である「心理的安全性」を高める要因として部下が上司にどれだけ自己開示できるか、その機会として「上司と部下が一対一で話す時間」を取り上げ、その頻度や話す内容まで分析対象とするというフレームワークは非常に明晰だった。WEB調査を実施できたのにも助けられたが、今後残された課題にも是非取り組んでほしい。
キーワード1 協働
キーワード2 心理的安全性
キーワード3 上司・部下間のコミュニケーション
キーワード4 自己開示
キーワード5 上司と部下が一対一で話す時間
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