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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | ワーケーションにおける労務管理-どこまでが労働?休暇?- |
内容 | 本論文は、オフィスとは異なる場所で働くリモートワークの中でも、リゾート地で休みながら働く「ワーケーション」について、企業の労務管理という観点から考察している。分析にあたっては、ワーケーションを導入しているB社と、導入企業に施設の貸し出しや支援を行っているD社に聞きとり調査を行った。 労務管理について、D社は支援に止まっており、B社も導入以前と変わらないことが分かった。B社では、場所を変えて通常業務を行う形態であることや、挑戦的に成果を重視している社風であることが、ワーケーションを円滑に行えている要因であるといえる。また、D社では、一律にワーケーションを普及するためには、まず人事制度の改革が必要になるという主張があった。実際、D社は、南紀白浜で仕事をする際には出張扱いとなっており、労働と休暇の棲み分けをすることで適切な労務管理を行っている。 以上の結果から、ワーケーションにおいては時間よりも成果を重視して取り組むべきではないかと考える。導入に踏み切れない企業が多い中で、働き方の選択肢を増やし、様々な用途で利用することができるワーケーションは、魅力的な働き方の一つではないか。 |
講評 | コロナ禍でリモートワークが日常化する中で、地域振興とも関連するワーケーションに注目したのは時宜に適っている。ただ導入事例が少なく、また業種や職種も限られており、労働と休暇をどう区分して、それをどう管理するのかという問いへの答えは、いまだ手探り状態といわざるを得ない。より魅力的な働き方として定着することを期待したい。 |
キーワード1 | ワーケーション |
キーワード2 | 労務管理 |
キーワード3 | 労働 |
キーワード4 | 休暇 |
キーワード5 | |
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