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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 中高年雇用労働者におけるキャリアシフトの可能性-半農半Xに焦点を当てて- |
内容 | 「人生100年時代」を迎え、人々は生涯にわたり、可能な限り働くことを視野に入れた複線型のキャリアデザインが求められつつある。本論文は、自給農を組み合わせた働き方である「半農半X」という働き方に焦点を当て、中高年の雇用労働者における複線型のキャリアの選択肢の一つとなり得るのかを考察する。半農半Xという働き方は、一般的な中高年の雇用労働者のキャリアシフトとして機能するのか、また、将来の望ましい働き方となり得るのか、その可能性と課題について明らかにするものである。 調査結果から、自給農は高齢期までも健康で充実した生活を後押しするものであること、また半農半Xへの移行の過程及び実践においての傾向が明らかになった。一方、中高年の雇用労働者において半農半Xへのキャリアシフトを積極的に選択するのは一定の層に限定される傾向が見られた。その要因の一つとして、一つの会社での勤続が長い中高年の雇用労働者は、半農半Xへの移行時における収入や保障面での大きな格差に直面することがあり、課題が浮き彫りになった。そして、中高年の雇用労働者において、より一般的に受容されるための支援・制度について示唆をした。 |
講評 | 人口規模の大きい中高年層は、就職氷河期世代の不安定就労者はいうまでもなく、正社員でもセカンドキャリアへの移行圧力がかかっている。その中で複線型キャリアの一つである半農半Xへのキャリアシフトが現実的なのか否かを明らかにするという分析視角は明快である。企業の関心も深く、支援体制が構築されつつあるのは心強い限りである。 |
キーワード1 | 人生100年時代 |
キーワード2 | 中高年の雇用労働 |
キーワード3 | 半農半X |
キーワード4 | キャリアシフト |
キーワード5 | |
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