詳細
学科 産業関係学科
年度 2021
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 職場とプライベート~新しいワークライフバランスのかたち~
内容 2019年12月より発生した新型コロナウイルスが流行し、世界に大きな影響を与えている。それは、当時、就活生の私にとっても深刻な問題であり、多くの人が混乱状態に陥ったことだろう。その中でも、最も影響力を持つと考えているものとして「テレワーク」がある。元々、政府によって、働き方改革の一環として推奨されているテレワークだが、企業のテレワーク導入率は高くない状態が続いていた。しかし、今回の感染拡大により、外出が制限され、半強制的に在宅勤務になった。私は、今回の感染拡大による強制的なテレワーク導入が、今までテレワーク導入に踏み込めないでいた日本企業の背中を押す出来事になるのではないかと予想している。そこで、これからテレワーク導入が急激に拡大するにあたって生じる問題を分析し、対策を講じていきたい。特に「ワークライフバランス」に注目しており、今まで仕事とプライベートの境であった職場が無くなった場合、生活と仕事のバランスはどのようにして保つのかについても言及していきたい。現在の働き手に加え、私のような新社会人や就活生など、ポストコロナ時代を生きる人々がストレスフリーに生活できる方法を模索していく。
講評 卒論を読んで第一に感じたことは、卒論が二極化しているということである。卒論執筆者本人が知りたい、解決したいと考えているテーマを扱っている卒論は、テーマ決定に手間取っても、一度テーマが決まったならば進捗は早かった。もちろん、卒論検討のゼミでは、それでもここはなぜこう考えるのかとか、こういった視点から考察した方よいのではないかなど、指摘すべきことは多々あった。しかし、執筆者本人が切実さをもって書いている卒論は、このように執筆者本人と教員とのあいだで卒論を通して対話することが可能であった。それに対し、なぜそのテーマをとりあげるのか、テーマ決定があいまいである場合は、進捗が遅いのみならず、手軽にアクセスできる文献にあたり、一通りまとめるのみで終わりがちで、内容以前の問題をクリアーすることに時間を取られていた。
どうしてこのような違いが生じるのか。はやはり、大学で学ぶということに対する卒論執筆者本人の向き合い方の違いを反映しているのであろう。学ぶことをあくまでも机上のことと考えるか、机上で知ったことが他ならぬこの自分に降りかかることでもあると認識するかの違いである。皆さんには知ることは自分を守ることでもあることを知っておいてほしいと思う。
辛口の講評を書き連ねてしまった。しかし卒論を読むと、若いということ、新しい時代しか知らないということはリスクはあるものの、中高年はもはや持ち得ていない高感度のアンテナを保有していることでもあるということを、強く感じさせられもした。今年の卒論では、親ガチャやメンバーシップ型雇用に付きものの転勤、女子学生が一般職を進んで希望すること、オンライン勤務、奨学金問題等が取り上げられていた。まさに今、社会を揺るがしている問題ばかりである。こういった事柄をテーマとして設定する点に、今の20代のアンテナが現れていると思う。ともあれ皆さんの未来が光に満ち溢れていることを強く願っている。
キーワード1 テレワーク
キーワード2 ワークライフバランス
キーワード3 働き方改革
キーワード4 新型コロナウイルス
キーワード5 ワークプレイス
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