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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 松山 一紀 |
タイトル | 職場の心理的安全性とフォロワーシップ行動 |
内容 | 本論文では、web調査を行い、日本企業における、心理的安全性とフォロワーシップの関係や、心理的安全性がフォロワーシップ行動に与える影響、心理的安全性を考慮したフォロワーシップ行動が労働成果へ与える影響を調査した。 分析結果の1つに、心理的安全性を考慮したフォロワーシップ行動が、労働意欲へ与える影響がある。心理的安全性が低い職場においては、受動的忠実性が労働意欲に正の影響を与えた。一方で、心理的安全性が高い職場においては、受動的忠実性は労働意欲に正の影響を与えなかった。また、心理的安全性が低い職場において、能動的忠実性とプロアクティブ性が労働意欲に正の影響を与えなかったことに対し、心理的安全性が高い職場においては、能動的忠実性とプロアクティブ性は労働意欲に正の影響を与えなかった。 考察すると、心理的安全性が高い職場において、受動的であることは、フォロワーが居心地の悪さを覚える。一方で、心理的安全性が低い職場において、積極的かつ組織やリーダーに挑戦するような姿勢であることは、フォロワーの空回りを引き起こしうる。 |
講評 | 依然として研究蓄積の少ないフォロワーシップ研究に果敢に挑戦した意欲作である。WEB調査によって500ものデータを入手できたのは幸運であった。とはいえ、多変量解析を用いて複雑かつ精緻な分析をしている点は間違いなく評価に値する。ただ、分析が複雑になりすぎてしまい、結果の解釈が難しくなってしまったことは否めない。それでも、ゼミの優秀論文として選出されることに異論を唱える人はいないであろう。 |
キーワード1 | フォロワーシップ |
キーワード2 | 日本的フォロワーシップ行動の3次元モデル |
キーワード3 | 心理的安全性 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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