詳細 | |
---|---|
学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 兒島 明 |
タイトル | トランスナショナルな視点から考える在日コリアン―ディアスポラ論と国境を越える移動を中心として― |
内容 | 本稿て?は、在日コリアンの民族性や日本社会との対立に注目してきた既存の研究における限界に着目し、在日コリアンのトランスナショナルな特徴を表すため、日本におけるコリアン・テ?ィアスホ?ラとしてかれらを述へ?た。テ?ィアスホ?ラ論を用いる分析、在日コミュニティの分裂と「第三の道」、トランスナショナルな思想としての朝鮮籍、韓国へ「帰還」した「在韓在日」、第三の国へ移住した「在日(zainichi)」のケースを通して在日コリアンのトランスナショナルな実践およひ?アイテ?ンティティについて考察した。その結果、これからもっと積極的にトランスナショナルな視点からコリアン・テ?ィアスホ?ラを論し?る必要か?あるという結論に至った。それに比へ?、国民国家中心の制度はトランスナショナルに生きる人々の生活に追いついていない現状か?わかった。またトランスナショナルな視点から日本におけるコリアン・テ?ィアスホ?ラを考察することは、これからのク?ローハ?ル時代における多文化共生社会つ?くりにつなか?る有意義な議論て?ある。今後、多様な角度からコリアン・テ?ィアスホ?ラに関する議論を進めていくことを提案する。 |
講評 | 在日コリアンを「エスニック・マイノリティ」として描いてきた従来の議論は、根底にナショナリズムを孕むものとして限界を抱えていると指摘し、トランスナショナリズムの視点に立ったコリアン・ディアスポラとして捉え直すことの必要性を論じた、きわめて挑戦的な論考である。移動する個人の視点に立つからこそ見えてくるもの、論じ直せることは何なのかに具体的に迫っていくことが今後の課題といえるだろう。人の移動の「経験」を起点とする研究の可能性を追求してほしい。 |
キーワード1 | 在日コリアン |
キーワード2 | コリアン・ディアスポラ |
キーワード3 | トランスナショナル |
キーワード4 | 移動 |
キーワード5 | アイデンティティ |
戻 る |