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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 吉田 亮 |
タイトル | 禁酒法下の酒場における文化形成-ニューヨークのスピークイージーを事例に― |
内容 | 1920年に施工された禁酒法は「スピークイージー」という酒場の文化を生み出した。「スピークイージー」はそれ自体違法ではあるが、人々の欲望を満たし解放させ、アメリカ社会で爆発的にその数を伸ばした。本研究では「スピークイージー」を先行研究にない肯定的な面からとらえ直し、その増加要因と社会への影響力を課題とし、ニューヨークを舞台に研究している。前者の要因は警察との癒着、「スピークイージー」が持つ禁酒法下での適応力、女性の飲酒習慣の形成など複数の外的、内的要因が絡まりあっていたことを挙げている。後者の社会への影響力は、映画の舞台として扱われるだけでなく、当時の規範となる外見を逸脱し、飲酒・喫煙を積極的に楽しむ「フラッパー」という新たな女性像の誕生を促した基盤的存在の一つとして機能したことがあげられ、その時代を象徴する文化形成を助長した場所の一つとして「スピークイージー」を述べている。 |
講評 | 「禁酒法下の酒場における文化形成-ニューヨークのスピークイージーを事例に―」は、禁酒法施行後の1920年代において、酒場「スピークイージー」がどのように当該社会に対して文化創成的な影響力や役割をはたしたかについて考察したものである。特に、映画産業や女性の文化(人間)形成への影響に焦点をあてて、具体的で説得力のある解釈を導き出すことに成功した研究である。 |
キーワード1 | 禁酒法 |
キーワード2 | ニューヨーク |
キーワード3 | スピークイージー |
キーワード4 | 文化 |
キーワード5 | |
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