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学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 性の多様性が認められる社会をつくるために |
内容 | 本論文では、義務教育の中で人権問題として性的マイノリティについて学ぶ機会を与えることで、人々の差別や偏見がなくなっていくのではないかと言う仮定のもと、日本人の性的マイノリティに対する意識や態度を明らかし、そこから性の多様性が認められる社会を作るために必要なことは何なのか考察を行う。本当にいじめは起きているのか、性少数派の人々はどのような部分に生きづらさを感じているのかを明らかにするため同性カップルにインタビューを行った。その結果、性少数派の人々が受ける虐めがかなり悲惨であることがわかった。このような虐めや差別をなくすためには授業で人権問題としてセクシャルマイノリティについて学ぶ機会を作ること、同性婚を合法化することが有効だと考察した。しかし、同性婚が法律違反の抜け道になるなど、性の多様性が認められると起こりうる問題があることも忘れてはならない。男と女という垣根がなくなり、誰もが好きなものを「好き」と大きな声で言える世の中になることを願う。 |
講評 | むずかしい問題に正面から取り組み、当事者カップルに詳細なインタビューを実施し、その記録を8人に読んでもらってその感想を記録している点も、この論文の優れたところだ。社会の中での「マジョリティ」と「マイノリティ」区別はあるが、境界線はそれほど明確ではないし、本人たちにとっては「当たり前」で「ふつう」だと考えられていて、それを積極的に教育の場でこそ学んでいくべきだという筆者の主張に説得力があると思った。 |
キーワード1 | セクシュアルマイノリティ |
キーワード2 | 多様性 |
キーワード3 | 教育 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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