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学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 現代における女子校の存在意義 ~女子校出身者5名のインタビューから読み解く女子校の可能性~ |
内容 | 本論文では、女子校の数、志願者数ともに減少している現代において、女子校に通うことはどのような意義を持つのかを検討しているものである。これまで、女子教育に関する研究は多くなされ、男子と女子の教育目的の違いから男女別学を良しとする時代と、戦後教育改革によって性差をなくすために、男女共学を良しとする時代を経てきた。現在は、男女平等が謳われ、名簿は男子の方が先であった時代から大きく変化しており、良妻賢母教育のイメージの強い女子校は時代にそぐわないと思われがちだ。しかし、男女共学では、無意識のうちに固定的なジェンダー観を再生産し、見えない性差別が横行しており、自身の可能性を狭める可能性があるという仮説のもと、女子校出身者5名へのインタビューを行い、仮説を立証する。最後に、今後の研究課題として、女子校出身者の卒業後の環境の変化や家庭環境による意識の違いを研究することを挙げている。 |
講評 | 興味深くかつよく調べられた良い論文である。自身が女子校出身で、さまざまな背景をもつ女子校出身者や、出身校の先生(やはり同校の卒業生)にもインタビューしているところが丁寧でよかった。実際、女子校出身者には社会的に活躍する人も多く、共学のほうが旧来のジェンダー観を再生産しているとの見方にも同意できる。ただし、同じ女子校出身者といっても、出身階層や職業などの社会学的要因から掘り下げて分析する必要があるだろう。 |
キーワード1 | 女子校 |
キーワード2 | 性差別 |
キーワード3 | ジェンダー観 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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