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学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 轡田 竜蔵 |
タイトル | 東日本大震災後の地方移住第2世代 ~宮城県気仙沼市の事例から~ |
内容 | 宮城県気仙沼市において、震災直後から現在まで多くの移住者が流入しているが、その特徴は徐々に変化してきた。本稿では、移住時期で移住「第1世代」「第2世代」に分類し、それぞれの移住者の「属性」「移住経緯」「気仙沼での地域との関わり」「今後の人生設計」における比較から、その変化を考察する。「第1世代」では、震災直後のボランティア経験者が流入しており、そこでの気仙沼との関わりから移住している。そして気仙沼において移住者の生態系を形成し、地域においても重要な役割を担うようになった。その生態系や「第1世代」の活躍に引き寄せられて、「第2世代」は移住してきた。自身の理想とする働き方を追求して移住する人が増えており、興味のある職業に就くために訪れたことのない気仙沼を選ぶ人も存在する。一方、地域では次世代の地域の担い手を育成する動きがあり、「第2世代」も地域との関わりを積極的に持つ。結論として、「第1世代」の取り組みで移住のハードルが下がったことで、上記の変化が見られると分かった。今後、移住者の生態系を持続させるには「第2世代」への担い手の継承が重要であり、実際にそのような取り組みが進められている。 |
講評 | 筆者は、社会的企業のインターンで気仙沼市に滞在したさいに築いた関係性を生かし、現地に再訪し、移住者8人へのインタビュー(移住の経緯、現在の働き方、今後のキャリアプランの三点)を実施した。遠隔地での短期集中調査にも拘わらず、対象を適切に選択し、要領よく結果を出した。そして、2011年の東日本大震災直後にボランティアとして移住した「第一世代」と、2020年以降に移住した「第二世代」とでは、キャリアや定住に関する意識が異なる点を発見した。中間支援組織やベンチャー企業といったプラットフォームを「第一世代」が築いたおかげで、後続世代の移住のハードルが下がったのだという。これは、全国の他地域の地方移住のトレンドとも合致する重要な発見である。他地域の事例との比較をし、「第二世代」の価値観にさらにクロースアップし、この発見の持つ意味を掘り下げたい。 |
キーワード1 | 「移住第1世代」と「移住第2世代」 |
キーワード2 | ローカルキャリア |
キーワード3 | 宮城県気仙沼市 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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