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学科 社会学科
年度 2022
ゼミ名 小林 久高
タイトル 陰謀論の対処法
内容  陰謀論の対処法を見つけるために、まずは陰謀論の定義や種類を調査して論じた。そして、陰謀論を真実とは異なる主張であると否定することに挑戦した。ある主張が陰謀論であるか、そうでないかの判断には、我々はどのように知識を獲得するかを考察する認識論が深く関係しており、陰謀論を否定する根拠として認識論的権威の存在が不可欠である。しかし、現代において認識論的権威は絶対的なものではない。そのことを考慮した上で陰謀論の対処法を論じる必要があった。また、陰謀論者の対処法として、彼らの主張を制限することが挙げられる。しかし、陰謀論者にも同様に自分の意見を主張する言論の自由がある。そこで、ミルの『自由論』を引用し、その自由を考慮した上で陰謀論者の対処法を論じた。結論として、陰謀論に対しては、各々が陰謀論の判断基準を設けること、陰謀論者に対しては、加害性がある場合は戦いではなく防衛に走ればよいことがわかった。
講評 直感に始まりミルの思想の検討に至るまでの著者の思考の変遷が見られる好論文。文章の中で概念をより正確に使用するとさらにいいものになったと思う。たとえば次の区別を明確化。陰謀、陰謀論、陰謀論者、陰謀論信奉者、陰謀論提示者、陰謀論支持者。著者の陰謀論信奉者(陰謀論を信じる者)ではない陰謀論提示者の存在の指摘などは重要。
キーワード1 陰謀論
キーワード2 認識論的権威
キーワード3 言論の自由
キーワード4  
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