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学科 社会学科
年度 2022
ゼミ名 小林 久高
タイトル モッパンの流行と視聴者の意識
内容  ただ食事しているだけの動画である「モッパン」が、近年若者の間で流行している。本稿では、多様化しているモッパンを類型化し、韓国と日本におけるモッパンチャンネルの比較分析、モッパンを視聴する女子大生へのインタビュー調査を行うことで、モッパンが人気を集めている理由や、モッパンの視聴による心理的な影響について考察した。
 分析の結果、韓国において国籍関係を問わず視聴しやすい「ASMR」や「料理系」のモッパンコンテンツが生み出されてきたことが、世界的なモッパンの発展に寄与していることが明らかになった。
 また、日本における女子大生らは、「女性は少食であってこそ魅力的で美しい」とう価値観の植え付けによって、「食べたい」という気持ちを持ちながらも他人の食事行為を視聴することでその気持ちを満たしている場合が多く、「望ましい食事」など、食が持つ規範的側面からの逸脱願望が「大食い」かつ「豪快に」に食べるモッパンの視聴へと駆り立てていることが考察できた。
講評 韓国と日本両国のYouTubeの内容分析を含んでおり、新しさを感じさせる論文だ。ぼくはこの論文でモッパンをはじめて知った。「おひとりさま需要」等、食生活の変化は実り豊かな社会学的研究領域であることを教えてもらった。
キーワード1 モッパン
キーワード2 食事
キーワード3 ジェンダー
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