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学科 社会学科
年度 2022
ゼミ名 小林 久高
タイトル 現在のメンヘラ現象について
内容  特に若者の間で頻繁に使われるようになった「メンヘラ」という言葉。その発祥は匿名掲示板である「2ちゃんねる」にあり、もともとは「メンタルヘルスに問題を抱えている人」という意味であった。現在この語が持つ意味は多様化し、主に「治療に関する文脈」、「ファッションに関する文脈」、「恋愛と性に関する文脈」の3つで用いられており、その文化的興隆も甚だしい。本稿では、「恋愛と性に関する文脈」におけるメンヘラたちがその特性を深刻化させてしまう要因を探るため、2019年5月に発生した新宿ホスト殺人未遂事件を事例としてあげている。この事件は犯人である高岡由佳が「あまりにもメンヘラすぎる」と話題を呼び、世間に大きな影響を与えた。彼女が被害男性であるホストにハマってしまった背景として、ホスト側の営業形態における仕組み、メンヘラたちの自己肯定感の低さなどがあった。夜の世界に限らず、また、メンヘラ達は誠実とは言えない相手に過剰に依存してしまうようだ。
講評 制度と心理に目を配ったホストクラブ、ホスト、客についての記述はわかりやすい。なぜ自己肯定感が低くなるのかということについて、より広い文脈から分析がなされたらなあと思う次第。
キーワード1 メンヘラ
キーワード2 恋愛
キーワード3 自己肯定感
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