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学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 森 千香子 |
タイトル | 大卒早期離職者とキャリア形成の可能性ー大卒早期離職者へのインタビュー調査からー |
内容 | 本稿において大卒早期離職者へのインタビューを通じ、彼らのキャリア形成の可能性への新たな視点を見つけることを目的とした。インタビューでは、①給与や条件面などの自己の外側に根源を持つ「外的動機」ばかりに目を向け、「自分は○○がしたい」という「内的動機」を軽視することで、仕事における強いストレスを持つ可能性があること②例え内的動機を持っていても外的環境により、内的動機の機能性は失われ思わぬ早期離職につながりかねないこと、が判明した。そして、外的動機と内的動機は二者択一されるものではなく、当人の経済的状況や家族の有無などの様々な属性に依存して、片方の優先度合いが大きくなったり、あるいは均衡が保たれたりするということが分かった。本稿において大卒早期離職者を対象にしたものの、彼らの語りとそこから導き出される考察は、全ての働く人達が「キャリアの在り方」を再考するきっかけになるだろう。 |
講評 | 大卒早期離職者の存在は、解決すべき社会的課題として論じられる一方、近年ではキャリアの流動化を支持する動向が強まるという文脈において「望ましいこと」と評価されるという相反する動向が存在してきた。本研究は、このような価値判断とは距離を取り、実際に早期離職した人たちへのインタビューを通して、当事者の動機と早期離職を主体的にどう評価しているのかに光を当てた。インタビュー件数が限られていたため、本研究の提示したものが仮説にとどまる点が惜しまれる。 |
キーワード1 | 若者 |
キーワード2 | 早期離職 |
キーワード3 | キャリア形成 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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