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学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 森 千香子 |
タイトル | 帰国子女の実態調査ー上海日本人学校の生徒に焦点を当ててー |
内容 | 本稿は帰国子女像が形成されてきた歴史、企業が求める帰国子女像と帰国子女に対するイメージや社会からの期待を考察し、インタビューを通じて帰国子女の実態を分析することで、帰国子女に求められる期待と実際の姿との差を明らかにすることを目的としている。 帰国子女像が形成されてきた歴史としては、初めは帰国子女に対して否定的なイメージであったが、1980年代以降は肯定的に捉えられ、グローバルに活躍できる存在であると期待されるようになったということがある。企業が求める帰国子女像はその人物の中身というよりも、言語能力を重視していることがわかった。これらを帰国子女の社会からのイメージとした。 一方でインタビューを通じて、帰国子女の実態は、その国の文化も知らなければ、言語能力は、求められているほどはないということがわかった。 本稿では、この社会と実態の差について、問題点や改善点を考察した。 |
講評 | 上海日本人学校の生徒を対象にすることは早い段階から定まっていたが、どのような問いを立てるのかについては試行錯誤を重ねた。最終的には一枚岩的なイメージで把握されてきた「帰国子女」像を問題化し、その実態を明らかにするという方向に落ち着き、自分自身が対象ときわめて近いところにいるという利点を生かしたインタビュー調査の内容の良さが引き立つ内容になった。その一方、論文としては自分の個人的経験が強く前面に出すぎてしまい、相対化が必要と思われる箇所も見られた。 |
キーワード1 | 帰国子女 |
キーワード2 | 日本人学校 |
キーワード3 | 国際人 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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