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学科 社会学科
年度 2022
ゼミ名 森 千香子
タイトル   新型コロナウイルス感染症の影響下における中国の大学生の就職過程 ―華東理工大学社会工作系2020年度卒業生の就職経験を例に―
内容  本稿は新型コロナウイルス感染症の発生が中国の大学生の就職過程と最終的な進路決定にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることを目的としている。そこで、中国のソーシャルワーク専攻の大学生に焦点を当て、新型コロナウイルスの影響が最も深刻な2020年の中国ソーシャルワーク専攻の卒業生を調査対象とした。中国におけるソーシャルワーク専攻大学生の就業過程を研究することにより、新型コロナウイルス感染症の発生がソーシャルワーク専攻大学生の就職過程と最終的な進路決定に与える影響を分析し、コロナ流行下のソーシャルワーク専攻大学生の就職過程の体験を全面的に表現した。
 調査を通じて、明らかになったのはコロナ禍が大学生の就職に最も影響を与えているのは就職活動のオンライン化、企業側求人需要の縮小、就職時期の大幅な遅れという3つの方面である。また、この3つの影響に加え、本研究でも調査を通じて「新型コロナウイルスの影響で、卒業生は就職の困難をはっきりと認識していて、就職意識と就職選択がより現実的になっている。」、「新型コロナウイルスの流行は大学生の就職にマイナスの影響を与えただけでなく、積極的な影響と新たなチャンスももたらした。」という二つの意外な収穫を発見した。
講評  コロナで一時帰国を余儀なくされ、その後一年半のプランクを経て復学、卒論提出にこぎつけたという自分自身の経験をふまえつつ、コロナが中国の大学生にどのような影響を及ぼしているかに光を当てた。「眼高手低」という一般的な評価に反して、調査からはそのような評価を覆すようなしたたかな若者たちの姿(現実思考に基づいた就職活動の戦略など)が示された。
キーワード1 コロナ禍
キーワード2 就職問題
キーワード3 中国大学生
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