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学科 社会学科
年度 2022
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル コロナ禍における若者の結婚観の変化
内容 本論文では、低下の一途を辿る婚姻率に対し社会経済的観点から分析を行い、若者の結婚積極性について検討している。
2000年代以降男女ともに結婚相手に経済力を求めるようになった結果、それに見合う収入が得られない層の消極的未婚が増加しているという前提のもと、特に2020年以降のコロナ禍による経済不安に注目し「コロナ禍において、未婚者の結婚消極性がさらに高まったのではないか」という仮説検証を行った。結果として従来通り、経済基盤が不安定であるほど、結婚に対し消極的になることが分かった。しかし不安定な経済基盤という同条件の男女に限り、その消極性において大きな性差が見られた。女性の方がより結婚に対し積極的な態度を保ちやすい結果となったのである。以上から、コロナ禍以降、経済基盤が不安定な女性は男性への経済依存モデルへ回帰し、安定した層では経済独立モデルを保ち続けるという結論に達した。?
講評 本稿は、若者の結婚積極性について内閣府のデータを二次分析し、検討しているものである。コロナ禍による経済不安に注目し、未婚者の結婚積極性のさらなる低下を予想して分析されている。その結果、経済基盤が不安定であるほど、結婚に対し消極的になることが明らかにされた。男性がより消極的になっているのに対して女性の方がより結婚に対し積極的な態度を保ちやすいこと、コロナ禍以降、経済基盤が不安定な女性は男性への経済依存モデルへ回帰し、安定した層では経済独立モデルを保ち続けるという発見をしている。本稿は経済的に不安な女性層の男性への経済依存モデルへの回帰という興味深い発見をしている。本稿は内閣府の調査データの不完全さに苦労しながらも、代替させる指標を考えたり、論理の展開がよく練られた秀作に仕上がっている。
キーワード1 結婚
キーワード2 コロナ禍 
キーワード3 経済
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