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学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 中学教師の働き方 |
内容 | 現在、教師の労働状況や多忙化が教育関係者だけでなく、広く社会的な問題として認識されるようになっている。教師の多忙は、「病気休職者」の増加を背景に、既に20年以上も前から懸案事項となっていた。それに対する改善の取り組みは行われてきたものの成果は出ていない。そこで本稿では、これまで教師の労働状況が問題視され業務改善の試みが行われてきたのにも関わらず、現在でもなお教師の多忙は解消されないのか、実際に現場に立つ教師へのインタビュー調査を通して、教師の過重労働につながる要素、その背景について分析した。その結果、教師という仕事の個人裁量性の高さや生徒・保護者のニーズの多様化により、教師の職務が多様化し過重労働に繋がっていることが分かった。さらに、教師の仕事はやりがいを感じる場面が多く、「生徒のためなら」と自身の生活を犠牲にしてでも行動してしまう教師の使命感が働き、休日や勤務時間外に生徒や保護者の対応をしてしまって、過重労働に繋がってしまっているということが分かった。 |
講評 | 本稿は中学校教師の過重労働の実態をインタビュー調査から明らかにしたものである。中学校教師の業務内容の詳述によって、「指導」の中に多くの要素が盛り込まれ、明らかに労働時間を大きく超えた業務が教員に期待されていることが示されている。社会問題化されている教師の過重労働の要因を読み取れる論文になっている。多くの調査対象からインタビューの協力を得ていることから、調査後に十分な分析時間をかけられていれば、より論理的な記述に仕上げられていたと思われる。 |
キーワード1 | 中学教師 |
キーワード2 | 多忙 |
キーワード3 | 働き方 |
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