詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | ディズニー映画から読み解く価値観の変遷ー |
内容 | 近年、ディズニー映画では、古い映画を現代版にリメイクした作品が多く制作されている。その中で、フランスを舞台とした「シンデレラ」、「眠れる森の美女」(「マレフィセント」)、「美女と野獣」を研究対象とし、ジェンダーと人種に着目し、表現の変化とともに価値観の変遷を読み取っていく。 分析した結果、古い作品には、差別的な表現が多く含まれていた。ジェンダーに関しては、性別役割分業意識が根強く、男性は強く、女性は他人に守られる弱い存在であることが示されていた。人種については、白人のみで物語を描くことが当たり前となっていた。しかし、現代の価値観を反映した近年の作品では、男女平等である表現や、白人以外の有色人種が描かれる場面が多くなっていた。これは、社会的にジェンダーや人種の差別をなくそうとしている価値観が反映されたからだと考える。 このように、作品と現実世界はリンクしており、作品の表現の変化を追うことによって、現実世界の価値観の変遷を読み解くことが出来る。 |
講評 | 本稿はディズニーのアニメーション映画、実写映画の中で、描かれる人物に対する各時代の偏見(人種、性等)を分析し、社会規範の変化を捉えようとするものである。差別的な表現をネガティブ(N)、差別がない表現あるいは、差別を意識的に解消しようとしている表現をポジティブ(P)として映画の中での表現のN/Pの回数を根気よく計測している。本研究ではNが多い状態からPへと変化する状態を捉えるだけでなく、これまで差別されていた属性の人々を肯定的に表現するために、差別していた側の属性の人々を貶める表現をしていることを発見している。 |
キーワード1 | ディズニー |
キーワード2 | ジェンダー |
キーワード3 | 人種 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |