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学科 | 社会学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | コロナ禍での結婚式の変化 ?長期的な動向を手がかりに? |
内容 | 2020年から始まったコロナ禍においてさまざまなイベントが影響を受けていたが、それは結婚式も例外ではない。結婚式の変遷を整理し近年の傾向を明白にした上で、コロナ禍の結婚式がどのように変化し、コロナ禍以前の動向を受け継いでいるのかまたは変化したのかをインタビュー・アンケート調査を用いて分析したのが本稿である。戦後から派手に演出を行う結婚式や反対にお金をかけない結婚式への変化を経て、近年は「家と家」の結婚式ではなく「ふたりの結婚式」へと変容し、自分たちのこだわりに費用をかける「オリジナル婚」が好まれて行われていた、そしてコロナ禍によってその傾向はさらに強まっていた。コロナ禍での結婚式は、延期や規模の縮小、時にはアルコール類の提供停止など多くの制限下にあったが、そうした制約によってコロナ禍以前の動向に変化が生じるのではなく、制限があるからこそこれまでの結婚式の傾向が加速していることが本調査では明らかとなった。 |
講評 | コロナ禍により、いわゆる「三密」が避けられるようになるなかで、多くの集まりが変容を余儀なくされた。結婚式もそのうちの一つである。本論文は、2020年以降の結婚式の変化を、コロナ禍ならではの変化と、それ以前からの変化が加速したものとに分けて考察した。インスタグラムの「花嫁アカウント」を活用してインタビュイーを探し出し、マイナスの面だけでなく、SNSを通じた助け合いなどの新たなカルチャーが生まれている側面なども明らかにしており興味深い。中長期的トレンドは既存データにほぼ全面的に依拠していて、その点でのオリジナリティもほしかったところだが、インタビューで得られた知見のクウォリティや全体のまとまりのよさは高く評価できる。 |
キーワード1 | 結婚式 |
キーワード2 | コロナ禍 |
キーワード3 | 変遷 |
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