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学科 社会学科
年度 2022
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 2ちゃんねる用語の使用状況 ー大学生のSNS生活に着目して―
内容  2ちゃんねる用語などのネットスラングが若者世代で使用され、流行語としてメディアに取り上げられることがある。本論文では大学生がどこで2ちゃんねる用語を知り、使用するのかを明らかにすることを目的とする。また、先行研究から、大学生はコミュニティごとに振る舞いや言動を使い分け、人間関係を円滑にしていることが判明している。本論文は、コミュニティごとのネットスラングの使い分けの有無も合わせて検証する。インタビュー調査の結果、2ちゃんねるはコンテンツとして衰退傾向にありながらも、ほとんどの学生が2ちゃんねる用語を使用していた。また、大学生は2ちゃんねる用語も場面によって意識的に使い分けていることが明らかになった。ネットスラングを知るきっかけや使用媒体としてはLINEやTwitter、YouTubeなどのSNSが多く挙がっていた。SNSによって2ちゃんねる用語は2ちゃんねる用語としてではなく、数あるネットスラングの一つとして使用され始めていることが明らかになった。
講評  若者のコミュニケーションにおけるネットスラング、具体的には「2ちゃんねる用語」を取り上げて、習得や利用場面の検討を行い、その特性とことばとしての生き残りのプロセスと検討した。スマートフォンでTwitterが拡大する時期に2ちゃんねる用語を利用した世代がテキスト重視のTwitterに乗り換えてきたことによってSNSへ浸透してきた可能性を先行研究から示す。さらに調査を踏まえてこの利用が親しい人とのコミュニケーションに限定され、女性の使用や異性間での使用を好まないジェンダー化された特徴もあることを明らかにした。全体としてバランスのとれた論考であった。
キーワード1 2ちゃんねる
キーワード2 ネットスラング
キーワード3 大学生
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