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学科 社会学科
年度 2022
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 企業の環境行動とグリーンウォッシュ企業
内容  近年、世界全体で環境問題への取り組み意識が高まる中で、さまざまな企業や店舗で「紙ストロー」や「レジ袋有料化」などの動きが見られる。環境問題解決へ向けた動きが加速する一方で、環境商品のブランド化による高価格な値段設定や宣伝広告の誇大主張など、「グリーンウォッシュ」と呼ばれる利益目的とした「見せかけのエコ」をおこなう行動を目にするようになり、その行動に反対する動きも強まっている。本論文では、使用した2データを「実体的行動度」と「象徴的行動度」と置き、グリーンウォッシュ企業と環境問題に真摯に取り組む企業の判別をおこなった。判別した企業の環境への取り組みや広告宣伝費、環境広告を考察し、「環境教育」がこの問題に真摯に取り組む企業の特徴であり、企業が環境教育を推進していく必要性があるという結論に至った。また、木材加工事業を営みながら環境問題に積極的に取り組む身近な企業として「小田ペレット工場・内子バイオマス発電所」の見学をおこなった。子どもから大人まで学べる環境教育への取り組みと、生産過程において廃棄物とされていたものを新たな資源や燃料に変え、森が循環する持続可能なビジネスモデルを紹介した。
講評  グリーンウォッシュ企業の識別を試み、環境重視型の発電プロジェクトを観察紹介する中で、企業の環境行動の重要性を示そうとした論文である。アイディアは、たいへん興味深く、独自に指標を計算して象徴的行動と実体的行動とのズレからグリーンウォッシュ企業をあぶり出そうとした。グリーンウォッシュと判断された企業の特徴を描いたうえで、弁別に用いた指標を評価すると一定の結論が得られたと考える。
キーワード1 企業の環境行動
キーワード2 環境広告
キーワード3 グリーンウォッシュ
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