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学科 | メディア学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 伊藤 高史 |
タイトル | ファンが芸能人を喪失する体験への理解とケア |
内容 | 本論文では、ファンは応援している芸能人の引退や死という喪失体験にどのような影響を受け、それに対してどのようなケアをするべきか、また、周囲は喪失体験をしたファンにどのように接するのが良いか、先行研究と喪失体験をしたファンへのインタビュー調査結果から考察した。 芸能人を喪失する体験は現実の人間関係での喪失体験と同様のグリーフをもたらすものである。周囲が喪失体験をしたファンに対してできることは、まずはそっとしておいて話を聞くときにはありのままを受け入れる姿勢をもつというどのような喪失体験にも共通のケアだ。喪失対象が芸能人であることによってグリーフケアの機会が制限されていたり、理解のない人やメディアからの情報に傷つけられたりするといった特有の問題があり、回復には専門家やファン仲間など理解のある人を頼ることが重要になる。 |
講評 | 喪失体験とそのケアが問題になるのは,多くの場合,近親者などが喪失対象となった場合だと思います。それに対して,ファンの芸能人などについての喪失体験は,世間から軽く見られことが多いでしょう。しかし実際には,自殺した芸能人の後追い自殺などは古くからひとつの社会問題として知られていました。そうした問題に正面から取り組んだ点に,この卒論の意義があると思います。インタビュー調査などに取り組んで,自分なりに情報を集めてよく頑張って書いていただいた思います。 |
キーワード1 | ファン心理 |
キーワード2 | 喪失 |
キーワード3 | ロス |
キーワード4 | グリーフケア |
キーワード5 | 芸能人 |
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