詳細 | |
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学科 | メディア学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 伊藤 高史 |
タイトル | 「少数意見」を表明しやすいソーシャルメディア |
内容 | 本研究では、佐藤が示した「世間と社会」の考え方に基づき、人々がどのソーシャルメディアを用いて少数意見を発信しているのかを検討した。佐藤によれば、「社会」とはばらばらの個人から構築されるフラットな人間関係であり、一方で「世間」とは贈与・互酬の関係を持つ、同調圧力をはらんだ人間関係である。筆者は現代人の生活空間を「現実空間」と「ネット空間」に大別した上で、少数意見は「ネット空間」で、とりわけ「世間」の要素が少ないソーシャルメディアで表明されていると想定した。5つのソーシャルメディアで「少数意見」の出現率を調査した結果、「世間」の要素が少ないからといって「少数意見」を表明する場として選ばれているわけではないことが判明した。また、コメント形式のソーシャルメディアでは、比較的「少数意見」の出現率が高い傾向にあることが認められた。 |
講評 | 「世間と社会」の違いを考察して,独自の視点で「『少数意見』を表明しやすいソーシャルメディア」について考察した論文でした。とくに,特定のトピックを分析対象として,ソーシャルメディアごとに「少数意見」の出現率を調査するという手法はとても個性的でした。難しい調査だったと思いますが,よく頑張ってくれました。 |
キーワード1 | ソーシャルメディア |
キーワード2 | 少数意見 |
キーワード3 | 世間と社会 |
キーワード4 | 現実空間 |
キーワード5 | ネット空間 |
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